混迷:ヘーゲル長官が検討指示:LCS強化や代替案
2月末、ヘーゲル国防長官は米海軍関係者に対し、沿岸戦闘艦LCSの調達隻数削減(52隻から32隻へ)決定を受け、どのような新艦艇やLCSへの改良が必要かを検討するよう命じた模様です。 検討期間は1年以内で、来年の今頃には2016年度予算に反映させる形で明らかにしたい意向のようです。...
View Articleトマホークの移動目標対処力向上
2月19日、トマホーク巡航ミサイルに「より迅速に頻繁に、目標情報や飛翔ルートの変更」を送信して処理させる試験が米海軍によって行われ、成功した模様です。 高密度に情報を電波に乗せ(?:With a higher radio throughput)、かつミサイル側の受信装置や情報処理装置を改良することで可能になる様で、今後米海軍が保有する約3000発のミサイル定期検査に併せて改修が行われるようです...
View Article太平洋空軍と海軍がASBフォーラム
久々に、無理矢理エアシーバトルの話題です 米空軍webサイトが、6日にハワイのヒッカム基地で行われた米海空軍が一堂に会しての第1回「Air Sea Battle Forum」の様子をちらりと紹介しています。 どのような経緯で、誰が主催して同フォーラムが行われたのか不明ですが、太平洋海軍のRobert...
View ArticleCope North Guam演習:再び韓国の参加を報ぜず
2月14日から、今年も恒例のグアム島周辺空域における「日米豪3ヶ国」の空軍主体の演習(米海軍FA-18も参加):Cope North Guam 14が行われました。 米空軍が主催で、米海軍、航空自衛隊、豪州空軍が正式参加している演習で、約50機の航空機と約1800名の人員がグアムのアンダーセン基地に集結しました。...
View ArticleCSBAが「最新のエアシーバトル議論」を解説
15日付読売新聞朝刊4面に「日本への提言2 語る」シリーズが掲載され、CSBAの副理事長であるJim Thomas氏がインタビューに答え、エアシーバトルを巡る最近の議論を紹介しています。 読売が「付けた」囲み記事の見出しは「接近阻止対策 実践の時」で、サブタイトルに「東シナ海の自衛力 高める必要」、「集団的自衛権見直しで抑止力強化」を掲げています。...
View ArticleCSISルトワック氏が日本に助言
14日付読売新聞4面の特集記事「日本への提言」に、CSISの大御所エドワード・ルトワック(Edward Luttwak)が登場し、中国や韓国との関係について日本に助言しています。 同特集記事には、昨日ご紹介したCSBA副理事長(15日)や米国防大学のハメス研究員(16日・オフショア・コントロールの提唱者)が登場していますが、特集の第一回目に登場したのが世界を代表する戦略家ルトワック氏です...
View ArticleLockheed社がサイバー防衛会社買収へ
本題の前に・・・ グレーゾーン対処法制も集団的自衛権も重要でしょう。でもそれが必要な状況が生起したら、情勢は一気にエスカレートする可能性大です。だからもっと踏み込んで考えておかないと 「防衛構想や防衛力整備を考え直そう!」 →http://crusade.blog.so-net.ne.jp/2014-01-27...
View Article「なぜ米国はF35に巨額を費やすのか?」
Why is the US spending so much on the F-35? 2月21日にAFP通信が発信した、Dan De Luce記者の記事「なぜ米国はF35に巨額を費やすのか?:Why is the US spending so much on the F-35...
View Article大幅改良の中国J-20が初飛行
19日付米海軍協会webサイト記事が、中国のステルス機と言われる(?)J-20の開発状況をフォローしています。 技術デモ機と見られていた「2001号機」と「2002号機」での試験成果を踏まえ、3月上旬に初飛行に成功したばかりの第1弾量産プロトタイプらしき大幅に改良された「2011号機」を取り上げています...
View Articleヨシハラ教授「日本もA2AD戦略を」
19日付読売新聞4面に、特集記事「日本への提言」4回目として米海軍大学のToshi Yoshihara教授が登場し、日本も自らのA2ADを構築すべきとの提案や、米国の尖閣諸島への姿勢について意見を述べています。 繰り返しになりますが、ルトワック、CSBA副理事長、ハメスに加え、ヨシハラ教授の登場と、読売新聞の人選と企画力に大きな拍手を送りたいと思います!!!...
View Article5年在空自律型バルーン:無人ISR機の上空を
無人ISR機より高く、衛星よりは低く 太陽光発電でエネルギーを自給、5年間静止位置を保つ 5年以内の試作完成を目指す「StratoBus」開発 ●フランスのThales Alenia Space社が中心となり、Airbus社の「Defence & Space」部門、Zodiac Marine社やCEA-Liten社が計画に参加中...
View Article露エンジンに依存の米国ロケットがピンチ
ウクライナ情勢で米露関係の今後が懸念される中、米国の宇宙アクセスに「ロシア製第一段エンジン」という思わぬ「アキレス腱」が見つかりました。 米国は、かつてボーイングやロッキードが別々に製造と打ち上げを行っていた「Delta IV」や「Atlas V」ロケット業界を、効率化の観点から、2007年にUnited Launch Alliance社を立ち上げて統合しています。...
View Articleなぜ空母に8機必要か:電子戦機EA-18G
12日付米海軍協会web記事は、米海軍が空母艦載の電子戦機EA-18Gの増強を進める理由を解説しています。 もちろん中国やロシアの強固な防空網を想定しての増強ですが、1個電子戦部隊当たりの機数を現在想定の5機から8機に増加させる「理論」を解説し、背景にある中国等の防空網強化が生み出す「違い」にも触れていますので、参考までご紹介します...
View Articleイタリア新首相がF-35調達削減に言及
16日、先月誕生したイタリアの中道左派・民主党による内閣の新首相Matteo Renzi氏がTV番組で、F-35調達機数の削減に言及しました。 これに先立つ12日、同じ民主党から選出の新国防相Roberta Pinotti女史も、進行中の大規模プロジェクトの再検討・再考・削減に触れており、既に131機から90機に削減されているイタリア購入機数が、更に削減される可能性が高まっています...
View ArticleF-35:韓国正式決定と米会計検査院が再び懸念
24日は2つのF-35関連ニュースが重なりました。韓国がF-35購入を正式決定したニュースと、米会計検査院GAOが再びソフト開発に懸念を示すレポートを発表した件です。特に新味のある報道ではありませんが、「亡国のF-35」の件ですので、その顛末をきちんとフォローです。...
View Article在韓米軍司令官:Global HawkよりU-2が良い
25日、在韓米軍司令官のScaparrotti大将が上院軍事委員会で証言し、現状ではU-2有人偵察機のセンサー能力等がGlobal Hawkの能力を上回っており、北朝鮮の行動を監視する上でベストのアセットだと述べました。 もちろん同司令官は事実を述べただけであり、国防省によるU-2全廃案に反旗を翻したわけではありませんが、A-10の例と同じく、「U-2存続派」達に格好の材料を提供した事になります。...
View ArticleGoogleが国防予算での開発を回避
最近Googleでは、元Android責任者であり現在「Google X」所属のアンディ・ルービン氏率いる「Robotics Projects」が、次々とロボット関連企業を買収して話題となっています。 これまで明らかになっているだけでも8社を買収している模様で、その動向に注目が集まっています そんな中、25日付Defense-Techは...
View Articleコンタクトレンズで暗視装置!?
2004年に発見され、発見者が早くも2010年にノーベル賞を受賞した話題の素材「graphene:グラフェン」 解説書は「1原子の厚さのsp2結合炭素原子のシート。炭素原子とその結合からできた蜂の巣のような六角形格子構造をとっている」と説明していますが、分かったような分からないような・・・...
View ArticleA-10全廃やLCS再検討を巡る動き
3月4日に議会へ提出された2015年度予算案の説明が始まり、国益を考えた大所高所からの意見だけでなく、様々に利害の絡む議員達の動きも見られる様です。 米軍側とすれば、特定の削減案が認められなければ、その代替となる削減案はこうなって、それは原案よりリスクが大きい・・となります。そんな議論の一端を、約320機のA-10全廃を例にご紹介します...
View Article韓国がF-35契約で国産機開発支援を要求
29日付Defense-Newsによれば、韓国は9月までに締結するF-35導入契約に、F-35価格や納入スケジュールの他に、韓国が自国開発するKF-Xへのロッキード社の経費負担等の支援を、オフセット契約として盛り込もうと「画策」しているようです その逞しい商魂(他国の企業情報を平気で盗む性悪な性格も含め)を、日本のF-35関係者の皆様には注意深く観察し、今後の対米交渉の「資」として頂きたいものです。...
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