懐かしの「タケオ」でPacific Angel
カンボジアの「タケオ」を覚えていますか? 1992年に国際平和協力法が制定、同年9月、自衛隊による初の国連PKOとして陸上自衛隊の施設部隊が国連カンボジア暫定統治機構(UNTAC)の旗の下に派遣されて活動を開始しました。 その際、陸自の施設部隊が拠点としたのが「タケオ」県(州?)です。...
View Article今度こそ、陸自の組織防衛を許すまじ!
16日付産経新聞の「防衛オフレコ放談」が、「防衛計画の大綱」改定検討の中で、陸海空自衛隊に防衛省文民官僚を交えた「内紛が勃発」し「四分五裂」になりかねないと報じています。 歴代の防衛省担当産経記者の中でも「芸能記者並みの視点」とか評判の良くない半沢尚久記者の記事で、「陸自びいき」や「北岡伸一氏に批判的」な表現があり紹介を躊躇したのですが、適当につまみ食いすることにいたします 記事「自衛隊で内紛勃発...
View Articleオランダ:F-35の導入決定:37機
17日、オランダ政府がF-16の後継機種をF-35に決定しました。15年にわたる国内議論を経て決定したそうですが、価格や維持経費に関する懸念を抱えたままの見切り発車のようです 17日付Defense-Newsによれば ●オランダはF-35が本当に正しい選択なのかに関し、強い支持と懸念の間で揺れ動いたあげく、15年にも及ぶ選定の旅を終えることになった...
View Article脅威の変化を語る米軍幹部
今週は恒例の米空軍協会主催の航空宇宙会議が開催されており、多くの国防省や米軍、軍需産業関係者からの発言が軍事メディアを賑わせています 昨日お伝えしたF-35関連の計画責任者Bogdan中将等の発言は、多数の読者からの批判コメントにさらされていますが、多くの米軍関係者は中国軍を念頭に置いた「脅威の変化」を明確に意識しており、講演では必ず言及しています...
View Article豪の連立新政権は国防費増へ!?
7日行われた豪州総選挙は、Tony Abbott自由党党首率いる野党・保守連合(自由党と国民党)が勝利、6年ぶりの政権交代となりました。獲得議席は過半数を上回っており、2004年以来の大差勝利だそうです。 選挙前に野党保守連合のDavid Johnston「陰の国防相」は、国防費のGDP2%復活、米国等との同盟重視、F-35等の主要装備品調達等の政権公約を掲げていたそうです...
View Article米会計検査院:フォード級空母の価格増を警告
6日付DODBuzzが、新型空母フォード級の開発建造コスト管理に疑問を呈する米会計検査院GAOのレポートを紹介し、併せて米海軍関係者の反応を取り上げています 2008年時点からコストが2割上昇し、技術的に未成熟な新装備を搭載して無理矢理建造スケジュールの辻褄合わせをしているとか、不確かな点が多いので2番艦の契約はもう少し待つべきだとか、米国防装備品に付き物の「いつもの話」です。...
View Article海兵隊グアム移転は5千人に削減!?
グアム選出下院議員 「予算削減で既にグアム移転兵士数は8千から5千に削減され、しかもその半数はローテーション形態となる」 29日、下院軍事委員会の即応体制小委員会で沖縄海兵隊のグアム移転関連の話題が取り上げられ、グアム選出の民主党議員が冒頭の発言をしました。...
View Article日露で初の日露2+2:外務・防衛閣僚会議
11月2日午前の日露2+2結果概要速報 (@外務省飯倉公館) ●来年は2+2モスクワ開催で合意。定例化についても合意(昨日、来年1月の外務次官級協議で合意) ●両国防相の相互訪問に合意 ●人的交流としてスポーツ交流に向けた協議の開始で合意 ●日露海上幕僚協議の設置 ●日露サイバー安全保障協議の設置 ●PKO活動の情報共有 ●海上自衛隊とロシア海軍でテロと海賊対策の共同訓練等 議論となった点...
View Article中国包囲網に亀裂!?:マレーが中国と共同軍事演習へ
10月30日、中国を訪問中のマレーシア国防相が、細部は不明ながら2014年に中国軍とマレーシア軍が初めての共同訓練を行うと発表しました。 マレーシアは、ベトナムやフィリピンと異なり、中国との南シナ海で領土紛争に関し、ASEANの場でも「静観・low profile」を決め込んでいた国ですが、中国が上手く食い込んだのかもしれません。...
View ArticleNZは引き続き米海軍原子力船を拒否
NZは1987年から米軍空母等の入港拒否、今後も 28日、ヘーゲル国防長官はニュージーランドのJonathan Coleman国防相と会談し、昨年パネッタ前長官が約30年ぶりに同国を訪問して「雪解け」ムードを作った流れを受け、軍事関係の再開を宣言しました。...
View Articleオスプレイ初輸出へ:イスラエルに6機
10月31日夜、退役軍人の雇用促進等のためニューヨーク訪問中のヘーゲル国防長官は、イスラエルがV-22オスプレイを6機購入すると発表しました。 オスプレイは海兵隊と空軍特殊部隊で既に300機以上が使用されており、米海軍も含めると450機以上の調達が計画されています。しかし海外では、カナダがボーイングから2機提供を受けて試験使用しているものの、正式導入を決定した国は初めてだと思います。...
View Article次の次の空中給油機KC-Yを考える
28日、米空軍の空中給油機計画を司るJohn Thompson少将が、現在製造が開始されている空中給油機KC-46A以降の空中給油機についてインタビューで言及しています 根拠のない戦闘機数を維持することしか「実質」頭になく、防衛省や航空自衛隊が事実上「無視」又は「片手間扱い」している分野ですので、断片的ながらご紹介いたします その前に基礎知識として・・...
View Article自己防御レーザーと新型無人ヘリとF-35初ミサイル
本日は小ネタ3つ、航空機自己防御用レーザー開発、海軍用の新型無人ヘリ、F-35初の目標へミサイル発射です 開発契約:自己防御用レーザー兵器 10月30日付defense-Techは、米国防省の研究機関DARPA(Defense Advanced Research Projects Agency)が航空機の自己防御用レーザー兵器開発のため、Northrop GrummanとLockheed...
View Article韓国情報局が北朝鮮レポートを
4日付Defense-Newsによれば、韓国の情報機関(National Intelligence Service:NIS)が議会報告レポートを提出し、その中で北朝鮮の軍事的な動向を伝えているようです 非常に短い記事で断片的な情報ですが、他に情報が乏しい国ですのでご紹介します 4日付Defense-Newsによれば北朝鮮は ●北朝鮮はロシアからEMP(electromagnetic...
View Articleエアシーバトル現在の取り組み
米海軍協会webサイトが10月30日付で「The Future of Air Sea Battle」との長文記事を掲載しました。 記事は、米国防省エアシーバトル検討室(ASBO:Air-Sea Battle Office)の最近の取り組みを、国防省関係者(海軍の作戦課長James...
View Articleヘーゲル長官が再び国防省改革の所信を
5日、ヘーゲル国防長官がCSISで講演し、戦略環境の変化や予算削減を踏まえ、今後の国防省を運営をどのような方向で進めるかについて「再び」所信を述べました。「再び」との言葉を用いたのは、就任後初の政策演説となった4月の国防大学での講演やSCMR結果と同トーンのモノだったからですが、今回は「6つの優先事項:重点事項」に整理して語っています...
View Article米国防省NO3辞任へ
8日、米国防省のN03に当たる政策担当の国防次官であるJames N. Miller氏が、来年1月に辞任するとの発表がありました。8日の定例記者会見で、これまた辞任を既に表明しているリトル報道官が発表しました。...
View Article欧州も続々無人攻撃機テスト
7日付Defense-Newsは、欧州各国が複数の企業を巻き込んで進める無人作戦機(UCAS:unmanned combat air system)が「続々と」飛行試験を開始している様子を報じています。 もちろん正式な開発製造段階ではなく、試作機やデモ機との位置づけですが、タイフーンやラファールの後継機候補も視野に入れ、2030年運用を前提に可能性を確認する試験が行われています...
View Article空軍トップが予算削減で議会に懇願
7日、ウェルシュ空軍参謀総長が他軍種トップと共に上院軍事委員会で証言し、予算強制削減の影響を訴え、議会に対応を求めました。 これまでも細切れにお伝えしてきた軍サイドからの要望ですが、一度復習したいと思います。...
View Article米国のアジア政策と陸軍削減提案by岡崎研究所
「軍近代化のため、4個師団、16個連隊を削減した宇垣軍縮の例もある」 Wedgeのwebサイトに連載中の岡崎研究所による評論集「世界情勢を読む」が、最近の米国のアジア政策や軍事政策について連続して取り上げました。...
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