
ルーブルの暴落や資源輸出への過度な依存により、経済構造の空洞化や優秀な人材の海外逃避が続くロシアですが、おとなしく沈んでいって欲しいものです
11日付Defense-Tech記事によれば

●ロシアは経済情勢を受け軍事費を削減しており、装備品の部品交換や整備工場での定期点検が減らされている。一方で、ウクライナ周辺へのロシア軍の動員とこれに対応した米軍やNATO軍の展開により、ロシア軍は示威演習や威嚇飛行を増加して対処している
●最近、Tu-95戦略爆撃機に飛行停止指示が出された。これは、ロシア南西のウクラインカ基地で離陸体勢に入った同機が火災を起こし、少なくとも1名が死亡する事故が発生したからである
●また4日には、カスピ海沿岸でMig-29戦闘機が墜落し、同型機の飛行を停止して原因調査が行われている
●更に同日、ウクライナ国境に遠くない「Voronezh」で、Su-34が着陸時に滑走路をオーバーし、機体が反転して大破する事故が発生している。着陸時に減速のため使用するパラシュートが開かなかったのが原因の模様
一方で米軍に異常接近飛行を連発

●CNN報道によれば、後方から接近してきたロシア空軍のSu-27戦闘機は、1度目の接近の際は「プロらしい」行動だったが、2回目の接近の際は右翼下方「約10フィート:3m」をかすめる危険な飛行を行った模様
●同様な危険な飛行は、4月7日にも行われており、この際もRC-135に対しSu-27が「約20フィート」まで接近していた模様で、外交ルートで米国はロシアに抗議した

●また米国とNATOは、ウクライナ北方のポーランドやバルト3国に戦力を増強しており、同地域正面のロシアに対する偵察活動を強化している。
●特にロシア軍が短距離ミサイル(Iskander)をポーランドとバルト3国に挟まれたKaliningrad地域に配備したとの情報もあり警戒している
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中露接近については、「対立点も多い両国であり、心配しすぎるな」「過度に反応し、両国の結束を強めるようなことはするな」「中露それぞれに、淡々と個別に対応せよ」との論評が大勢のようです
それにしても、偶発的な事案が懸念されます。
更にそれにしても、米軍は中東やアジアだけでも大変なのに、欧州での活動もこれに加わって本当に大変です