
また韓国へのTHAAD配備に関する交渉についても言及し、中国の懸念を「根拠無し」とたしなめています
27日付米空軍協会web記事によれば
●24日、ミッチェル航空宇宙研究所で講演したRose国務次官補は、幾つかの湾岸諸国はミサイル防衛BMDに「巨大な」投資を行っているが、米国はその投資が「より協力的に有効機能するよう」に、相互連携を伴う統制がとれた対処になるような取り組みを進めていると語った

●また周辺国では、サウジとカタールがパトリオットシステムを保有していると述べた
●5月にキャンプデービッドで開催された米国&湾岸諸国サミットを受け、地域の多国間協力によるミサイル早期警戒システムの構築への取り組みが始まり、各国高官が参加する「BMD机上演習」を今年後半に実施予定だと語った
●Rose次官補はまた、米国は各国の脅威分析や必要能力検討を支援しており、不足分をどのように補うかを共に考えているとも述べた
●「我々は情報共有の文化を育成したい」と同次官補は語り、ミサイル脅威対処に関し、隣国との協力が能力向上に大きな役割を果たすことを認識してもらう努力を行っていると説明した
韓国へのTHAAD配備に進展なし

●必要な兵器であることは明らかで、将来に向けて交渉を続けると語った
●また同次官補は、中国が韓国へのTHAAD配備に反対し、中国の核抑止力を無効化しようとするものだと公言して批判しているが、「完全に誤った見方だ」と述べた
●Rose氏は、THAADは戦域用の防御システムで中国の兵器を無効化するような射程距離はないと語り、THAADに中国の戦略兵器を迎撃する技術的能力はないと説明した。
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イランの脅威という明確な共通の脅威がありながら、高価な装備品を買いそろえながら、互いに見栄を張り合って、BMDに不可欠な情報共有や連携対処に消極的なアラブ湾岸金満諸国GCC
過去20年以上、懸命に米国やNATOが様々な軍事訓練支援を行ってきましたが、やる気があるのか無いのか・・・。なま暖かく、見守りましょう
韓国はどうするんでしょう・・・中国の方を向いて生きていくのでしょうか?
韓国のBMD問題
「韓国の脅威環境」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-04-16
「日米韓がBMD情報共有へ」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-01-05-1
「あれ?韓国がPAC-3導入へ」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-11-13