
更にオバマ政権関係者がよく用いる「3~5年」も否定し、軍事力だけでは解決できない問題だと率直に語りました。
一方でオバマ政権の姿勢通り、問題は地域諸国軍で対処されるべきで、米軍は支援する立場だと語っています
17日付Defense-News記事によれば
●Ray Odierno陸軍参謀総長は17日記者団に対し、「私の考えでは、対ISは10~20年の問題であり、2年の問題ではない」、「どのくらい困難な問題かを適切に表現できないが、解決に長期間を要する問題だとは言える」と語った

●参謀総長は問題の一端を指摘し、純粋に軍事的手段だけでは解決できない問題だからと指摘し、「成長しつつあるIS撲滅は軍事的問題だけではなく、経済的問題であり、外交問題であるからだ」と表現した
●更にOdierno大将は「穏健派と過激派の争いでもあり、完全にISをイラクやシリアで確保している地域から根絶する能力を持つことである」とも述べた
●予算削減や米陸軍への影響についての質問に同大将は、「予期される予算環境に置いては、米陸軍は求められる全てをの任務を遂行できない」と答えた
●対ISに関してはオバマ政権の姿勢と同じラインで答え、対ISの戦いは主に地域諸国軍によって遂行されるべきで、中東諸国が問題解決に当たる必要がある。「米国はその問題解決を助けるべきだ」と答えた
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IS対処は中東のお話で、これをアジアに無理矢理結びつけるつもりはないですが、問題解決はその地域の国が行うべきで、米国は支援する立場だとの「表現ぶり」が目立つようになっています
「主に地域諸国軍によって遂行されるべき」とか「米国はその問題解決を助けるべき」との表現は、シャングリラ会合(アジア安全保障会議)でも、米国防長官がもう少し「やんわり」と訴えていました。
2015年アジア安全保障会議の特集記事
→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-05-28

退役が目前のOdierno大将は、より率直に「心の内:In my mind」を表現したのでしょう・・・