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SNSで探知したIS拠点を22時間で攻撃

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Carlisle-ACC3.jpg1日、米空軍のカーライル戦闘コマンド司令官は、フロリダ州に所在する空軍IT情報部隊がSNS上で発見した中東の「IS」拠点を、24時間以内に攻撃して破壊したと紹介しました 
攻撃目標の情報収集は、衛星や無人機や偵察要員によるレーザー照射等々、様々な手法が行われていますが、地球の反対側のオフィスからネットを通じて敵情を把握する新手法です

事柄の性格上、細部は明らかにされていませんが、はしゃぎすぎたISメンバーの自業自得な面がありますが、それを見逃さなかった米軍の態勢にも感心します

3日付Defense-Tech記事によれば
ISIS HQ.jpgISISはソーシャルメディアSNSを活用した要員の募集や思想普及を得意としているが、米空軍はISのSNS重用を逆手に取り、情報ソースとしてSNSを活用して目標設定に活用している
●米空軍戦闘コマンド司令官のCarlisle大将は、フロリダ州Hurlburt基地の第361-ISR群がSNS上のコメントからISIS司令部の位置を判別し、24時間以内に3発のJDAM投下を行ったと語った

●同司令官は作戦細部への言及を避けたが、「SNS上の投稿が、24時間以内の爆撃を導いた」、「皆さんの想像を超えた信じがたい仕事がなされている」と語った
●また「我が兵士はHurlburt基地で勤務しながら、SNSでIS要員のコメントとISの馬鹿者達がIS司令部建物の屋上に居る様子を確認した」、「米空軍兵士はすぐにやるべき事を確信し、仕事に取りかかった。そして22時間後に3発のJDAMでIS司令部ビルを完全に破壊した」と紹介した

Carlisle-ACC2.jpgイラクやシリアに地上要員がほとんど居ないにもかかわらず、米軍はどのように目標情報を入手しているのかは関係者の疑問であった。カーライル司令官はこの件に関し、一部ではあるが情報の窓を開いたのかも知れない
米空軍は2月に、「cross-domain targeting and analysis」を行う第363-ISR団を立ち上げ、目標情報分析と提供を開始した。第363-ISR団は米空軍ISR庁が前身の第24空軍隷下にあり、本任務で活躍した第361-ISR群もそこに属している

●米空軍の情報士官は、索敵のための情報収集範囲をSNSを含むネットワーク網にも広げた組織改編が実を結んだと語った
●カーラール大将はこの成功実話を、実員がかつてほど多数前線に展開せず任務遂行が出来る様になった背景として語った。もちろん、無人機の運用には多数の運用要員が関与しているが

●しかし同司令官は、将来の紛争状態下でこの様な手法で情報を入手出来る可能性は低いと自身を戒めた。
●また衛星通信等の手法も攻撃目標になるだろうと述べた
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手の内を明かすような話はしない方が良いのでは・・・と心配になりますが、新しい部隊ながら、普段目立たない部隊ですので、その活躍をアピールしたかったのでしょう

ISIS sol.jpgスマホも使えないまんぐーすが、この手法で攻撃される心配は無用ですが、軍事組織が動く際には様々な信号を発するもので、隠れることは容易ではないのでしょう。最近の対ステルス技術についてもそう感じます

この手法は、今後も何処でも使用出来るものではないでしょうが、情報収集のオプションとして活用されるのでしょう

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