
4月に同問題が発覚し、当初はソフトウェア改修で対処しようと考えましたが十分な効果が得られず、5月時点では「解決策が未だ見つからない」ため、契約条件であった2017年8月までに18機導入断念を発表し、現時点では2018年1月を次の目標としています
今回実施した対策は「ブームへの油圧緩和バルブの追加導入:installation of hydraulic pressure relief valves」との発表になっていますが、すでに完成しているブームへの措置や、今後対策を施した際の価格への影響などは不明です
13日付米空軍web記事によれば
●「ブームへの油圧緩和バルブの追加導入」により、問題が発覚していたF-16への給油は8日に、またC-17への給油は12日に再試験を行い問題ないことが確認された
●本格製造に必要な「Milestone C」到達のためには、最後のA-10への給油試験を残すのみで、A-10への試験は7月末に実施することとなっている

●米空軍省の調達担当幹部は、A-10での試験が完了すれば、国防省調達担当次官から初期生産開始の承認を得る手続きを行い、19機の製造を開始すると語った
●米空軍のGoldfein新参謀総長は、「時間は多少かかったが、今週のこの結果はボーイングチームがやり遂げてくれるだろうとの自身を確かなものにしてくれた。量産に向けての8月の決定に向け、その進捗を確実にする重要なステップだ」と語った
●ボーイング社報道官は、これまでに850時間以上の飛行試験を5機の機体を使用して成し遂げたと過程の蓄積をアピールした
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ブームの構造や問題となった箇所についても詳細は不明ですが、関係者が喜んでいるのですから「バルブ付加」で前進するのでしょう。
日本の戦闘機で問題が発生しないことを祈ります・・・・
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